先日、労働分配率について記載しました。
その中で”付加価値”について触れたのですが、この付加価値はどのように計算する事ができるのでしょうか?
今日は、付加価値の算出方法について解説します。
付加価値の算出方法は主に次の2つの方法で存在します。
- 控除法
- 加算法
控除法
売上高から外部購入価格を差し引く考え方となりますので、計算式としては以下の通りになります。
控除法での付加価値の算出方法
付加価値 = 売上高 ー 外部購入価格
この外部購入価格には仕入高、外注工賃、消耗品、水道光熱費などの費用が該当します。
加算法
商品を提供する中で、必要な費用を積み上げて計算する方法となります。
そのため、計算式としては次の通りとなります。
加算法での付加価値の算出方法
付加価値 = 当期純利益 + 人件費 + 賃貸料 + 税金 + 他人資本利子
加算法の考え方として商品を製造する過程の中でかかる費用を全て積み上げていきます。この中には人件費はもちろんのこと、当期純利益なども含まれてきます。
控除法を用いて付加価値を計算する方が簡単に求められるため、複雑なことを考えていくのは苦手という方はぜひ控除法で付加価値を計算してみてもらえたらと思います。